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Last-updated: $Date: 2001/05/28 06:54:54 $ GMT

コマンドリファレンス

ここではCVSコマンドを、アルファベット順に一覧で提供します。

CVSコマンドの書式

cvs [グローバルオプション] コマンド [オプションおよび引数]

グローバルオプションというのは全体にかかるオプションのことです。以下のコマンドごとの書式では、グローバルオプションについては特別なことがないかぎり省略します。そのかわり、コマンドを見ていく前に、グローバルオプションについてざっと説明をします。

日付について

ここで、日付についてちょっと説明します。日付の指定には、さまざまな書き方ができます(筆者はすべては知りません)が、確実なのは次の書式です。

"2001-02-15 12:30:00 JST"

これは、「日本標準時間(JST)で2001年2月15日12時30分0秒」という意味です。あとは、"Feb 15 2001"や、now、yesterday、"12 days ago"などが使用できます。日付だけ指定した場合は、GMTで11:00が補われるみたいです(なんで?)。


1. グローバルオプション

ここで説明するグローバルオプションはたいていのコマンドで共通に利用できます。適宜利用してください。

オプション(書式付) 説明 関連ページ

「-d リポジトリ」
「-e コマンド名」
「-T ディレクトリ名」

「-s 変数名=値」

「-f 」

コマンドの実行環境を制御する。
-d, -e, -Tはそれぞれ、環境変数CVSROOT(対象リポジトリ)、CVSEDITOR(ログメッセージ記述用エディタ)、TMPDIR(一時作業ディレクトリ)に対応し、指定された場合これらの変数より優先される。
-s は変数定義用オプションで、これを使えばコマンド実行環境でユーザが独自に変数を定義できる。これは、例えばcommitinfo、loginfoなどから起動されるプログラムに変数を渡すのに便利。
-f は、~/.cvsrcファイルで設定されたユーザの個人環境を無効にするためのオプション。perverの設定のときにも使う。引数はない。

3.1.3 p.58
4.1.1 p.89




4.1.2 p.91

「-q」
「-Q」
「-t」

コマンドの出力内容を制御する。引数はとらない。
-qはあまり必要でない出力を抑える。-Qは-qより強力に必要最低限の出力しか行わない。-tはこれらとは逆に、CVSのコマンド実行の様子を事細かに出力する。

 
「-n」 実際には変更を行わせないようにする。引数はとらない。 使い慣れないコマンドのリハーサル用とか、上述の-tオプションと組み合わせてCVSコマンドのデバッグに使ったりする。  
「-z」 通信時の圧縮レベルを指定する。引数には、0〜9までの数字をとる。これらは、GXIPの圧縮レベルと同じもの。3〜5を使うのが普通。 付録B p.xxx
「-r」
「-w」

作業コピーとしてファイルを取り出すときに、そのファイルのモードを制御する。引数はとらない。
-rは読み取りのみ(リードオンリー)モードで、-wは読み書き(リードライト)モードでとりだす。

 
「-l 」 コマンド実行を管理ファイルhistoryに記録しないようにする。引数はとらない。  

「--help(-H)」
「--help-options」
「--help-synonyms」
「-v」

ヘルプやバージョンを表示する。引数はとらない。
--helpはコマンドの使い方、--help-optionsはグローバルオプションの説明、--help-synonymsはコマンドの別名、そして-vがバージョンを表示する。
 

「--allow-root=リポジトリ」
「-a」
「-x」

サーバ機能に関連したオプション。
--allow-rootはpserver経由でのアクセスを引数に指定したリポジトリに限定する。
-aはgserver、-xはgserverとkserverの時だけ意味を持て、他の場合にはエラーになる。-aは認証を、-xは暗号化をさせる。 これらは、引数はとらない。

5.2.1 p.148

「-b」 今はもう使わないオプション。  

2. コマンド一覧

以下の一覧では、コマンドの書式と機能、オプションについてごく簡単に説明します。本書で説明のある分については関連ページを示しますので、詳細や使用例についてはそちらをみてください。なお、関連ページの指示のないものについては、別途文献を参考にしてください。

ちなみに、本体では述べませんでしたが、コマンドには別名を持つものがあります。省略系であったり、言い換えたものであったりするのですが、cvsにコマンドとして渡すことができます。たとえば、addにはad, newという別名があり、cvs new test.txtとしても、cvs add test.txtと同じものだとみなされます。

2.1. add (別名:ad, new)

書式

cvs add [オプション] 対象ファイル(群)

ファイルを新たに作業コピーでのCVSの管理下に置くためのコマンド。ファイルの場合には、このコマンドを実行しただけではリポジトリに反映されないので、後からcommitコマンドで反映・登録を行う必要がある。ディレクトリの場合には、問答無用でリポジトリ内部にディレクトリが作成されるので、commitコマンドを実行する必要はない。

関連ページ:3.6 p.71

オプション

オプション(書式付)
説明
関連ページ
「-m "説明文"」 ファイルの説明となる文字列を指定する。 3.6 p.71

「-k 展開方法」

ファイルに含まれるRCSキーワードの展開方法(b, k, kv,kvl, v, o)を指定する。ここで指定した展開方法が、,vファイル(RCSファイル)に設定され、他のコマンド実行時の既定値になる。 4.2.4 p.123
4.2.4 p.125

2.2. admin (別名:adm, rcs)

書式

cvs [-d リポジトリ] admin [オプション] [対象ファイル(群)]

リポジトリ内の,vファイル(RCSファイル)を直接扱うためのコマンド。中には危険な操作もあるため、使用には注意が必要。 このコマンドの多くのオプションは全く使わない(中には使えないものも含まれている)。使うオプションは、-k、-m、-s、-t-程度。

システムのグループに、cvsadminというグループを追加すれば、そのグループのメンバー以外は-kオプションを除いてadminコマンドを使用できなくなる。初心者のうちは空にしておいて誰も使えなくしておくのがお勧め。

関連ページ:6.1.6 p.173

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ

「-k展開方法」

RCSキーワードの展開方法を変更する。-kと引数のモードとの間に空白を入れてはいけない。
バイナリファイル指定をし忘れたときやRCSキーワードの展開を変えたくなったとき使用する。

4.2.4 p.123
4.2.5 p.132

「-mリビジョン:"文字列"」

ログメッセージを書きかえる。情けないつづり間違いなどしたときに便利かも。-m1.2:"This is a log" のように、-mとリビジョン:"文字列"の間には空白を含めないようにする。  
「-t-"文字列"」
「-tファイル名」
importやaddの時に指定されたファイルの説明文字列を書き換える。オプションと引数の間に空白をはさんではいけない。
-t-は引数に指定された文字列で置き換える。-tは、ファイル名を引数にしてその内容を書き換え文字列とする。しかし、こちらはクライアント・サーバモードで使うと文字列が消えてしまうため、使わないほうが無難。
 
「-s"状態"[:リビジョン]」 RCSキーワードで展開されたり、ログメッセージで表示されるStatusという項目を書き換える。特に指定しなければ、Expになっている。状態には任意の文字列が指定できるが、実験を意味するExp、安定を意味するStab、リリースを意味するRelが良く使われる。deadは削除ファイルの状態として予約されていますので使えない。オプションと引数の間に空白をはさんではいけない。 6.1.6 p.174

「-l[リビジョン]」
「-L」
「-u[リビジョン]」」
「-U」

ロックを設定(-l, L, -U)および解除(-u)する。引数はとらない。あまり使わない。  
「-n名前[:[リビジョン]]」
「-N名前[:[リビジョン]]」
「-o範囲」
これらは使うべきではないので、詳細は略。-nと-Nはタグの操作を行うが、同様のことはtag/rtagコマンドでできるのでそちらですべき。-oは指定された範囲のリビジョンをすべて削除し、後で取得できなくしてしまう。危険。修正は新しいリビジョンとして更新するようにする。  
「-A」「-a」「-c」「-e」「-i」「-I」 「-V」「-x」「-q」 もはや使われることのないオプション。  

2.3. annotate (別名:ann)

書式

cvs annotate [オプション] [対象ファイル(群)]

対象ファイル群の各行が誰にいつ(どのリビジョンで)変更されたのかという情報を、行ごとに出力させるためのコマンド。

関連ページ: 4.2.2 p.109

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。  

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.4. checkout (別名:co, get)

書式

cvs [-d リポジトリ] checkout [オプション] 対象モジュール(群)

リポジトリに格納されているモジュールを、作業コピーとして取り出すためのコマンド。

関連ページ:3.4 p.68

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。 3.7.3 p.77
「-j リビジョン[:日付]」
「-j リビジョン[:日付] -j リビジョン[:日付]」
対象となった2つのリビジョンをマージする。ひとつだけ指定した場合は、作業コピーと指定されたリビジョンの両方にとっての最新リビジョンとマージする。  

「-k 展開方法」
「-A」

作業コピー内でファイルの属性を変更する。-kはRCSキーワードの展開方法の指定で、-AはStickyタグの解除。  

「-d ディレクトリ名」
「-N」
「-P」

ディレクトリの作成を制御する。-dはモジュール名と同じ名前ではなく、引数で指定した名前のディレクトリを作成し、それ以下に作業コピーをとるようにする。モジュールの途中のディレクトリを指定した場合はそこまでのディレクトリが省略される。-Nを使用すると、省略しないようにできる。
-Pは空のディレクトリを取り除くようにする。

 

「-c」
「-s」

実際のチャックアウト作業は行わないで、管理ファイルmodulesの内容をソートして標準出力に出力させる。-sの方は、モジュールの状態をチェックして、その状態でソートする。引数はとらない。  
「-n」 管理ファイルmodulesの中で、-oオプションで指定されたプログラムを実行しないようにする。 6.3.1 p.192
「-p」 標準出力に出力させる  

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.5. commit (別名:ci, com)

書式

cvs commit [オプション] [対象ファイル群]

作業コピーに加えられた変更(ファイル追加、削除、編集)を、リポジトリに反映し、新しいリビジョンとして登録するためのコマンド。

関連ページ:3.5.1 p.69

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-m "ログメッセージ"」
「-F ファイル名」

リポジトリの,vファイル(RCSファイル)に記録されるログメッセージを指定する。 -mでは引数に指定した文字列がログメッセージとなる。-Fでは指定したファイルの内容がメッセージとなる。

3.5.1 p.70
「-n」 管理ファイルmodulesの中で、-iオプションで指定されたプログラムを実行しないようにする。 6.3.7 p.204

「-f」
「-r リビジョン」

-fは変更のない場合にも強制的にコミットする。
-rは新しいリビジョンとして新規にコミットする。この場合自動的に-fが適用される。

 

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.6. diff (別名:di, dif)

書式

cvs diff [オプション] [対象ファイル群]

主に、作業コピーの現在の状態と指定したリビジョンとの比較対照を行うためのコマンド。リビジョン同士の比較もできる。GNUのdiffを呼び出し、その多数のオプションが使用できる。ここでは良く使うものだけあげる。

関連ページ:4.2.2 p.110

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ

「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-r リビジョン -r リビジョン」

対象を指定する。指定しない場合には最新リビジョンが対象となる。
-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。対象がひとつの場合は作業コピーとの比較をする。2つの場合は作業コピーとの比較ではなくその対象同士の比較をする。

4.2.2 p.114
「-k」 比較時のRCSキーワードの展開方法を指定する。  

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

GNU diff のオプション(良く使われるもののみ)

「-b」
「-B」
「-w」

空白の扱いを制御する。-bは空白があった場所で空白の数の違いだけによる差分を無視する。-Bは空白行の増減だけの違いを無視する。-wは空白が前無くとも空白の増減だけの差分はすべて無視する。

4.2.2 p.115
「-i」 大文字小文字を区別しないようにする。  

「-c」
「-C 数字(--context=数字)」
「-u」

出力形式を指定する。-cと-Cはコンテキスト形式で、-Cの場合は前後の行数を指定できる。-uはユニファイド形式。 4.2.2 p.112

2.7. edit (別名:なし)

書式

cvs edit [オプション] [対象ファイル(群)]

引数で渡されたファイルが観察対象となっている場合に、それに対して編集を開始することを通知するためのコマンド。

関連コマンド: commit、editors、unedit(release)、watch、watchers
関連ページ: 6.4.1 p.223

オプション

オプション(書式付)
説明 関連ページ

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.8. editors (別名:なし)

書式

cvs editors [オプション] 対象ファイル群

対象となったファイルに観察対象になっているものがあれば、それについて現在編集を行っている人の情報を表示する。

関連コマンド: commit、edit、unedit(release)、watch、watchers
関連ページ: 6.4.1 p.225

オプション

オプション(書式付)
説明 関連ページ

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.9. export (別名:exp, ex)

書式

cvs [-d リポジトリ] export [オプション] 対象モジュール

CVSの管理下におかない形(CVSディレクトリを持たない)形態で、コピーを取り出すためのコマンド。

関連ページ:4.2.3 p.121

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。 4.2.3 p.121

「-k 展開方法」

RCSキーワードの展開方法を指定する。  

「-d ディレクトリ名」
「-N」
「-P」

ディレクトリの作成を制御する。-dはモジュール名と同じ名前ではなく、引数で指定した名前のディレクトリを作成し、それ以下に作業コピーをとるようにする。モジュールの途中のディレクトリを指定した場合はそこまでのディレクトリが省略される。-Nを使用すると、省略しないようにできる。
-Pは空のディレクトリを取り除くようにする。

4.2.3 p.121
「-n」 管理ファイルmodulesの中で、-eオプションで指定されたプログラムを実行しないようにする。 6.3.8 p.212

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.10. gserver

サーバとして実行するためのコマンド。このコマンドは人間が使うことはない。関連ページ: 5.2.1 p.143

2.11. history (別名:hi, his)

書式

cvs [-d リポジトリ] history [オプション] [(複数の)ファイル名の一部]

CVSROOT/historyファイルに記録されたイベント情報を、選択して出力させるためのコマンド。

関連ページ:4.2.2 p.104

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-a」
「-u ユーザ名」

ユーザによる情報の選択を行う。何も指定しない場合はコマンドの実行者の履歴を表示する。
-aはすべてのユーザについて履歴を表示させる。引数はとらない。
-uはユーザ名を引数にとり、そのユーザについての履歴を表示させる。

 

「-e」
「-c」
「-o」
「-T」
「-x イベント種別」

イベントの種別による情報の選択を行う。何も指定しない場合はチェックアウトのみを表示する。
-eはすべてのイベントについて履歴を表示させる。引数はとらない。
-cはコミットについて履歴を表示させる。引数はとらない。
-oはチェックアウトについて履歴を表示させる。引数はとらない。
-Tはタグについて履歴を表示させる。引数はとらない。
-xはイベント種別を引数にとり、そのイベントについての履歴を表示させる。

4.2.2 p.104



4.2.2 p.105

「-m モジュール名」
「-n モジュール名」
「-b 文字列」
「-f ファイル名」
「-p ディレクトリ名」
「-w」

モジュール、ファイル、ディレクトリによる情報の選択を行う。
-mはモジュール名を引数にとり、そのモジュールについての全情報を表示させる。複数回指定可能。
-Mはモジュール名を引数にとり、そのモジュールについての最新情報を表示させる。複数回指定可能。
-bは文字列を引数にとり、その文字列を一部に含むモジュール、ファイル、ディレクトリについての情報を表示させる。
-fはファイル名を引数にとり、そのファイルについての最新情報を表示させる。
-pはディレクトリ名を引数にとり、リポジトリ内のそのディレクトリについての情報を表示させる。
-wはhistoryコマンドを呼び出した作業コピーについての情報を表示させる。引数はとらない。

 
「-D 日付」
「-l」
「-r リビジョン」
「-t タグ」
時刻およびリビジョン・タグによる情報の選択を行う。
-Dは時刻を引数にとり、その時刻以降の情報を表示させる。
-lは各モジュールの最新情報を表示させる。引数はとらない。
-rはりビジョンを引数にとり、そのリビジョン・タグ以降の情報を表示させる。
-tはタグを引数にとり、そのタグがhistoryファイルに最後の追加された以降の情報を表示させる。-rでのタグの指定ではRCSファイルを検索するのに対し、-tではRCSファイルは検索せずにhistoryファイルのみを検索する。
 
「-z タイムゾーン」 タイムゾーンを指定する。日本のタイムゾーンは、JST。  

「-X ヒストリファイル」

ヒストリファイルを指定する。historyが大きくなりすぎてバックアップした場合などに便利。  

2.12. import (別名:im, imp)

書式

cvs [-d リポジトリ] import [オプション] [対象ファイル(群)]

ファイル群をCVSの管理下におくためにリポジトリに登録するためのコマンド。

関連ページ:3.3 p.62

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-m "説明文"」 ファイルの説明となる文字列を指定する。 3.3 p.62

「-k 展開方法」

ファイルに含まれるRCSキーワードの展開方法(b, k, kv,kvl, v, o)を指定する。ここで指定した展開方法が、,vファイル(RCSファイル)に設定され、他のコマンド実行時の既定値になる。 4.2.4 p.123
4.2.4 p.125

「-I ファイルパターン」
「-W "ファイルパターン オプション"」

ファイルパターンでチェックを行い、-Iの場合にはそのファイルは無視し、-Wの場合にはオプションに指定された処理を行う。 4.2.5 p.129
「-b ベンダーブランチ番号」 ベンダーブランチ番号を引数にとり、そのベンダーブランチにインポートするようにする。  
「-d」

インポートした時間として、import実行時の時間ではなく、ファイルの修正時刻を使うようにする(ローカルでのみ可能)。

 

2.13. init (別名:なし)

書式

cvs -d リポジトリになるディレクトリ init

リポジトリを初期化するためのコマンド。グローバルオプションで、リポジトリになる予定のディレクトリを指定する。実行後、ディレクトリの下に管理ファイルを含む、CVSROOTというディレクトリが作成され、リポジトリとして使用できるようになる。

関連ページ: 3.1.1 p.56

オプションなし

2.14. kserver

サーバとして実行するためのコマンド。このコマンドは人間が使うことはない。関連ページ: 5.2.1 p.143

2.15. log (別名:log, rlog)

書式

cvs log [オプション] [対象ファイル(群)]

指定されたファイル(群)について、履歴(ログメッセージ)を一覧にして出力させるためのコマンド。

関連ページ:4.2.2 p.107

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ

「-b」
「-d日付(範囲)」
「-rリビジョン(範囲)」
「-s(複数の)状態」
「-w(複数の)ユーザ」
「-l」

対象リビジョンを限定する。引数をもつものは引数との間に空白を入れてはいけない。
-bは脇のブランチについての情報は出力しないようにする。
-dは日付(またはその範囲)を引数にとり、その範囲の情報のみを出力するようにする。
-rはりビジョン(またはその範囲)を引数にとり、その範囲の情報のみを出力させるようにする。
-sは(複数の)状態をとり、そのどれかに合致した情報のみを出力させる。
-wは(複数の)ユーザをとり、そのどれかに合致した情報のみを出力させる。
-lはカレント作業ディレクトリのファイルの情報のみを出力させる。

4.2.2 p.108

「-h」
「-N」
「-t」
「-R」

出力形式を制御する。
-hは各ファイルのヘッダ情報だけを出力させる。
-Nはヘッダ情報にタグのリストは含めないようにする。
-tは-hで出力する情報にファイルの説明文も含んだものを出力させる。
-Rはリポジトリ内のRCSファイルの名前だけを出力させる。
 

 

2.16. login (別名:logon, lgn)

書式

cvs -d 遠隔リポジトリ login

perver経由でリポジトリを使用する場合に必要な認証情報を、~/.cvspassに格納するためのコマンド。他のコマンドを実行する前に実行しておかなければならない。

関連ページ: 5.2.1 p.153

オプションなし

2.17. logout (別名:なし)

書式

cvs -d 遠隔リポジトリ logout

loginコマンドで格納した認証情報を、~/.cvspassから削除するためのコマンド。

関連ページ:5.2.1 p.154

オプションなし

2.18. pserver

サーバとして実行するためのコマンド。このコマンドは人間が使うことはない。関連ページ: 5.2.1 p.143

2.19. rdiff (別名:patch, pa)

書式

cvs [-d リポジトリ] rdiff [オプション] [対象ファイル(群)]

作業コピーを用いずに、指定した2つのリビジョン同士を比較対照するためのコマンド。GNUのdiffは使用していない。

関連ページ:4.2.2 p.110

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
「-t」

対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。
-tは各ファイルについて最新とその前の2つのリビジョンを対象とする。

4.2.2 p.114

4.2.2 p.116

「-c」
「-u」

出力形式を制御する。-cがコンテキスト形式で、-uがユニファイド形式である。  
「-s」 差分のサマリーを出力する。ファイルの内容ではなく、追加・修正・削除についての情報を各ファイルについて出力する。 4.2.2 p.117
「-l」
「-R」
-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  
「-V」 使うとエラーになるので使わない。  

 

2.20. release (別名:re, rel)

書式

cvs [-d リポジトリ] release [オプション] 対象ディレクトリ(群)

作業コピーを明示的に放棄するためのコマンド。このコマンドを使って放棄しないと、historyでずっとコミットしたままの状態と表示されつづける。release時には、uneditも通知される。

関連ページ:3.9 p.83

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-d」 放棄後、ディレクトリを削除する。引数はとらない。 3.9 p.84

 

2.21. remove (別名:rm, delete)

書式

cvs remove [オプション] [対象ファイル(群)]

ファイルをモジュールから削除するためのコマンド。リポジトリ内では、Atticというディレクトリに移動される。

関連ページ:3.7 p.74

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-f」 ファイルがあっても強制的にそのファイルを削除して、コマンドを実行する 3.7 p.74
「-l」
「-R」
-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.22. rtag (別名:rt, rfreeze)

書式

cvs [-d リポジトリ] rtag [オプション] [対象ファイル(群)]

作業コピーを使用しないで、タグをつけるためのコマンド。

関連ページ:4.2.1 p.96

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。  

「-b」

ブランチを作成する。 6.2.2 p.177

「-d」
「-a」

タグを削除する。-dは今あるファイルのタグを削除する。-aは削除されたファイルからタグを剥ぎ取る。 4.2.1 p.98
「-F」 タグを移動する。 6.3.6 p.203
「-n」 管理ファイルmodulesで、-tで指定されたプログラムを実行しないようにする。 6.3.6 p.202
「-l」
「-R」
-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.23. server

サーバとして実行するためのコマンド。このコマンドは人間が使うことはない。関連ページ: 5.2.1 p.143

2.24. status (別名:st, stat)

書式

cvs status [オプション] [対象ファイル(群)]

対象ファイルの状態を出力させるためのコマンド。

関連ページ:4.2.2 p.119

オプション(書式付) 説明 関連ページ

「-v」

タグ情報を出力させる。 4.2.2 p.120
「-l」
「-R」
-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.25. tag (別名:ta, freeze)

書式

cvs tag [オプション] [対象ファイル(群)]

タグをつけるためのコマンド。作業コピー内でなければ実行できない。

類似コマンド: rtag
関連ページ: 4.2.1 p.96

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。  

「-b」

ブランチを作成する。 6.2.2 p.177

「-d」

タグを削除する。 4.2.1 p.98
「-F」 タグを移動する。 6.3.5 p.200
「-l」
「-R」
-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.26. unedit (別名:なし)

書式

cvs rdiff [オプション] [対象ファイル(群)]

引数で渡されたファイルが観察対象となっている場合に、それに対して編集が終了したことを通知するためのコマンド。cなお、このコマンドを実行すると、それまで加えた変更は破棄されて最新のリビジョンの状態に戻される。

関連コマンド: commit、edit、editors、release、watch、watchers
関連ページ: 6.4.1 p.223

オプション

オプション(書式付)
説明 関連ページ

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.27. update (別名:up, upd)

書式

cvs update [オプション] [対象ファイル(群)]

リポジトリに加えられた変更を、現在の作業コピーに反映させるためのコマンド。

関連ページ:3.8 p.79

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-D 日付」
「-r リビジョン」
「-f」
対象を指定する。-Dでは日付を、-rではリビジョン(あるいはタグ)を引数として、その条件にあったファイルを対象とする。-fは-Dか-rと併用して、対象が見つからなかった場合に強制的に先頭リビジョンを対象にさせる。引数はとらない。 3.7.3 p.76
「-j リビジョン[:日付]」
「-j リビジョン[:日付] -j リビジョン[:日付]」
対象となった2つのリビジョンをマージする。ひとつだけ指定した場合は、作業コピーと指定されたリビジョンの両方にとっての最新リビジョンとマージする。  

「-k 展開方法」
「-A」

作業コピー内でファイルの属性を変更する。-kはRCSキーワードの展開方法の指定で、-AはStickyタグの解除。 4.2.5 p.125
4.2.1 p.100

「-d」
「-P」

ディレクトリの扱いを指定するためのオプション。
-dは追加されたオプションをとってくるようにする。 -Pは空のディレクトリを取り除くようにする。

3.8.1 p.79
3.8.2 p.80

「-I ファイルパターン」
「-W "ファイルパターン オプション"」

ファイルパターンでチェックを行い、-Iの場合にはそのファイルは無視し、-Wの場合にはオプションに指定された処理を行う。  
「-n」 管理ファイルmodulesの中で、-uオプションで指定されたプログラムを実行しないようにする。 6.3.2 p.195
「-p」 標準出力に出力させる。  

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.28. watch (別名:なし)

書式

cvs watch サブコマンド [オプション] [対象ファイル(群)]

対象ファイルの編集や編集終了時に、そのファイルの観察者に通知が行くようにする機構にかかわるコマンド。4つのサブコマンドがある。

関連コマンド: commit、edit、editors、unedit(release)、watchers
関連ページ: 6.4.1 p.222

サブコマンド

サブコマンド 説明
add、remove
観察者を対象リストの観察者リストに追加するためのサブコマンドがaddで、削除するためのサブコマンドがremove。

on、off

他の人が対象ファイルを取り出したときはいつでも、読み取りモードになるようにするためのサブコマンドonと、それを解除するためのサブコマンドoff。

オプション

オプション(書式付) 説明 関連ページ
「-a 操作種別」
対象となる操作種別を指定する。操作種別は、edit、unedit、commitの3つ。edit実行時にはeditが、unedit、release実行時にはuneditが、commit実行時にはcommitが通知される。 6.4.1 p.222

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。  

2.29. watchers (別名:なし)

書式

cvs watchers [オプション] [対象ファイル(群)]

対象となったファイルに観察対象になっているものがあれば、それについて現在観察を行っている人の一覧を表示する。

関連コマンド: commit、edit、editors、unedit(release)、watch
関連ページ: 6.4.1 p.224

オプション

オプション(書式付)
説明 関連ページ

「-l」
「-R」

-lはそのディレクトリだけを対象にする。-Rはそのディレクトリ以下を再帰的に対象とする(既定動作)。引数はとらない。